時の行者(1)

ある日ふらりと村に現れた少年が、当時権勢を振るっていた織田信長の死ぬ日を予告した。
その後も時をこえ、場所をこえて歴史上の大事件に登場しては、未来を予言する少年。
並み居る大名たちも恐れをなす超能力を持つ謎の旅人「時の行者」、果たして彼の旅の目的は? 横山光輝の超能力SFコミック!時の行者の予言のとおり、世は徳川の天下となった。
やがて幕府のキリシタン迫害からおこった島原の乱。
そこへ姿を現した行者は、その超能力に感服した領民から天草四郎になってくれと頼まれる。
しかし行者には時間制限があり、数時間後には元の世界へ戻るようにセットされていた。
そして行者は数時間後に天草に起こる悪夢も知っていた…。
領主の悪政にたえかね、農民宗五郎が将軍に直訴して刑死した「佐倉騒動」。
その後、領主の堀田正信はその怨念に悩まされ、床に伏せていた。
そこに現れた行者の超能力に目をつけた家老は、正信のおはらいをしてくれるように頼む。
依頼どおりおはらいをして正信は全快するが、逆に口封じに行者の命を狙う。
所詮未来は変わらないのか…?時の行者の住む本来の世界、そこはすでに人々は死に果て、見渡す限りの荒野だった。
しかし、それでも戦争はまだ続いていた。
壊れなかった自動兵器だけが、過去の命令をいまだに忠実に守り戦い続けているのだ。
こんな未来を変えたいと過去に旅立ったリサを探す、それが行者の旅の目的だった。
そして今日もまた行者は過去に旅立つ。
徳川吉宗の時代、倹約令にかこつけ町民をゆする役人に、家を失って浮浪者になる者が続出した。
その時代に現れた時の行者は、紀伊国屋文左衛門と再会する。
かつて金銀をはべらせた紀伊国屋もいまやすっかり落ちぶれて長屋暮らしとなっていた。
そして、不満をためた浮浪者たちは江戸の町に火を放とうと画策していた!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60011652